「風の谷のナウシカ」の主人公でヒロインであるナウシカは強く優しい少女ですが、ナウシカと敵対するトルメキア王国の皇女クシャナも印象に残る女性ですよね。
風の谷の族長の娘で、風使いの少女ナウシカは腐海や蟲たちと共に生きようとしていますが、クシャナとは一体何者なのでしょうか。
今回はナウシカに登場するクシャナとは何者なのか、父親やトルメキア軍とは何なのかについて紹介します。
[風の谷のナウシカ]クシャナって何者?ナウシカとの関係も
クシャナは全身鎧姿で一見男女の区別がつきにくいビジュアルですが、その鎧の下は驚くほど美人なトルメキア王国の皇女。
クシャナは先王の直系の子孫であることから、小さい頃から他の王位継承候補者から何度も毒を盛られかけたという辛い過去があり、誰も信用しないというような冷たい言葉が時々見受けられますよね。
更にクシャナの左腕は義手で、蟲たちの攻撃によって奪われたと風の谷の人びとの前では話していましたが、恐らく傷を負った箇所は左手だけではないと考えられます。
その理由としてクシャナは「我が夫となるものはさらにおぞましきものを見るだろう」と話していることから、体の至るところに左腕と同等の傷があるのではないでしょうか。
しかしそんな傷を負いながらも冷静沈着でカリスマ性のあるクシャナは軍から「殿下」と呼ばれており、かなり慕われていることが分かります。
同じ王女という立場であるナウシカとクシャナですが、2人の詳しい関係は作中では明かされていませんが、原作からはトルメキアと風の谷は同盟を組んでいて何らかの関係があると想像できます。
加えて、ナウシカ=NAUSICAAの綴りを入れ替えるとCUSIANAAとなり、更にI=愛があるのが、ナウシカからI=愛を引いたのがクシャナと言う説もあるんです。
全く正反対の2人が共に国の運命を背負っている、かなり複雑な関係性があるように感じますね。
[風の谷のナウシカ]クシャナの父親やトルメキア軍とは!
トルメキアとは大陸の東端に存在する王国であり、風の谷を含む辺境諸国を傘下に置いている大国。
そんなトルメキアは強大な力を有する国家で、コルベットやバカガラス、大型船といった飛行部隊のほかに強力な地上部隊も持っています。
作中でも風の谷に現れたトルメキア軍は輸送に失敗し、谷に放置されていた巨神兵を回収しました。
そしてその巨神兵を利用して『腐海と蟲を消滅させ、統一国家を建設する』というクシャナの野心の為に一方的に風の谷へと侵攻し、占領していましたよね。
あんなに平和で穏やかだった風の谷が侵略される様子は、トルメキア軍に怒りを覚えた視聴者も多いのではないでしょうか。
そしてここで気になるのはトルメキアの王でありクシャナの父親である現国王のヴ王。
ヴ王の居城は離宮でエレベーターも存在する空中宮殿で一見すると優雅に見える王宮ですが、実はその内部は王族による過酷な王位継承争いが古くから続いています。
そんな争いに幼い頃から巻き込まれていたクシャナは、わざと不利な戦線へ派遣させられたり、無謀な作戦を実行させられたりとかなり辛い経験をした過去が。
恐らくクシャナが強く優れた剣の腕や戦略、指揮能力をもつ武人となったのは過去の身内同士の卑劣な戦いから身を守るためだと考えられます。
実の娘がひどい仕打ちを受けているにも関わらず、特に口出しや止める様子もないヴ王はかなり冷酷な人物なのかもしれませんね。
[風の谷のナウシカ]クシャナとクロトワの関係は?
クロトワとはトルメキア軍クシャナ殿下に仕える男性で、たまにクシャナに対する文句を呟いている姿が面白いですよね。
元々クロトワはクシャナを監視することを彼女の父であるヴ王から命じられた刺客でしたが、途中でそのことをクシャナに見破られてしまい、そこからクシャナに寝返ったんです。
少し頼りない部分も見え隠れしますが、作中では瀕死の大怪我を負いながらもクシャナの突破口を開くために尽力するなど、いざ!と言う時は身を張って動ける男であることが分かりますね。
ちなみにクロトワは実は27歳と若く、その老け顔のせいで多くの視聴者からは50代のおじさんだと思われているようですよ。
[風の谷のナウシカ]クシャナって何者?父親やトルメキア軍とは!まとめ
今回はクシャナって何者なのか、またクシャナの父親やトルメキア軍ついて解説していきました。
クシャナは一見冷酷で思いやりがないように見えますが、実は誰よりも「人間が蟲に怯えることのない世界を作りたい」と願う心を持っています。
それゆえ手段を択ばず、手荒な真似をしてしまい、視聴者には悪役に見えてしまっていますよね。
しかし過去に悲しい思い出があり、過酷な幼少期を過ごしてきた彼女だからこそ、変えられる未来があるのかもしれませんね。
風の谷のナウシカでは風の谷やナウシカにスポットが当たっていますが、クシャナをメインとした物語見てみたいですね。