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すずめの戸締まりの呪文全文と意味は?最後の呪文とラストのセリフも

新海誠監督の作品「すずめの戸締まり」は主人公の高校生・すずめと閉じ師の草太が「扉」を探して日本各地を旅するストーリーで、物語の鍵となるのが常世とを現世を結ぶ「扉」。

この扉を閉じるために閉じ師は呪文を唱えますが、どんな意味が込められているのでしょうか。

また、最後に草太とすずめが唱えた呪文やダイジンとすずめのラストのセリフの意味も気になります。

今回はすずめの戸締まりの呪文全文と意味や、最後の呪文とラストのセリフについての考察を紹介します。

目次


すずめの戸締まりの呪文全文と意味は?

すずめの戸締まりではすずめが住む宮崎から始まり、愛媛、神戸、東京、そしてすずめが生まれた土地・岩手と多くの場所で後ろ戸が開いた扉を閉じるため旅をしますが、実は草太が人間の姿で扉を閉じたのは最初の最後の2回のみ。

そして、東京ではすずめが一人で戸締まりをしましたよね。

その戸締まりの時には、長い呪文を唱えていますが、なんと言っているか聞き取ることが出来ましたか?

【すずめの戸締まりの呪文全文】

かけまくしまかしこきヒミズの神よ。

遠つ御祖(みおや)の産土(うぶすな)よ。

久しく拝領つかまつったこの山河、かしこみかしこみ謹んで

お返し申す。

引用:小説「すずめの戸締まり」

この戸締まりの呪文全文を見ると、『(廃墟となった)土地を神様にお返しします』という意味が込められています。

後ろ戸が開いた場所は全て、人の立ち入りがなくなり廃墟となった場所、いわば亡くなってしまった土地。

呪文では「ヒミズ(ヒミズモグラ)の神様に」人間が長い間借りていた土地をお返しすると唱えているわけで、新海誠監督も『土地や街を悼む物語』と話しています。

すずめの戸締まりの最後の呪文

すずめの戸締まりの中で草太が唱える呪文については前述しましたが、ラストの焼け野原のシーンではプラスのセリフがあったのを覚えていますか?

草太は他の戸締まりの時に唱えた呪文に加えて、

命がかりそめだとは知っています。

死は常に隣になると分かっています。

それでも私たちは願ってしまう、今一年、今一日、

今もう一時だけでも私たちは永らえたい。

猛き大々神よ、お頼み申します!

引用:小説「すずめの戸締まり」

と唱え、「生きたいと願うこと」の強さ、その感情の持つ力を表しているのではないでしょうか。

すずめの戸締まりの最後のセリフに込められた意味

すずめの戸締まりでは複数の名言(セリフ)が登場していますが、登場人物によって最後と捉えられるセリフがありますよね。

まず、主人公すずめの最後のセリフは『(宮崎を再び訪れた草太に対する)おかえり』ですが、『行ってきます』や『私はすずめの明日』と幼少期のすずめに伝えた言葉も強いメッセージ性のある名言と言えます。

また、ダイジンとしては『すずめの子にはなれなかった』が最後のセリフですが、これはすずめが4歳の時に叔母の環さんから言われた「うちの子になろう」とすずめが最初にダイジンに言った「うちの子になる?」どちらともつながっていますよね。

このダイジンのセリフにはダイジンはすずめと草太の未来の子供という考察があったりと、ダイジンの正体はさまざまな説があります。

ただ、この物語で伝えたかったことは「辛いことは起きるけど、それでも私たちは生きていけるんだ」ということ。

それを考えると作品の最後のすずめのセリフ「おかえり」は、震災でたくさんの人が「行ってきます」と出かけて行き戻れなかったことに対し、わたそは「おかえり」と言える今を生きているんだということを表現しているのではないでしょうか

すずめの戸締まりの呪文全文と意味は?最後の呪文とラストのセリフもまとめ

ここではすずめの戸締まりの呪文全文と意味や、最後の呪文とラストのセリフについての考察を紹介しました。

すずめの戸締まりは震災をテーマにしているため、そこをフォーカスすると辛いストーリーですが、込められた意味を考えると記憶に残したいセリフがたくさんありますよね。

草太の呪文は少し難しい言葉ですが、ラストの長い呪文は私たちも意識したい要素が盛り込まれているのではないでしょうか。

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